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高齢化社会とともに急増中の「骨粗鬆症」

国内の骨粗鬆症患者数は、現在1100万人と推定され、今後、高齢化が進むにつれ、患者数は急増していくものと考えられています。骨粗鬆症の患者数は男性に比べ、女性が2倍も多いことも特徴です。
骨粗鬆症とは、骨を構成する主成分のカルシウムが、加齢や閉経などに加えて食事でのカルシウム摂取不足や運動不足などが原因となって減少して、骨の内部がすき間だらけとなり、わずかな衝撃でも骨折しやすくなる疾患です。
骨粗鬆症による骨折が原因で寝たきりになることも多いことから、骨粗鬆症の増加は高齢化社会が抱える問題の一つと言えます。

骨内のカルシウムが減少し、骨の内部がすかすかになる

骨粗鬆症は、内分泌性や薬剤性など、原因となる基礎疾患がはっきりしている「続発性(二次性) 骨粗鬆症」と、閉経後の女性や高齢者に多い「原発性骨粗鬆症」に分類され、わが国の骨租しょう症の約90%は原発性骨粗鬆症です。
骨には二つの役割があります。1つは人体という構造物をさせる柱の役割と、もう1つはカルシウムを必要に応じて血中に供給する役割です。

骨の構造の大部分は、タンパク質のコラーゲンを主体とする骨基質にカルシウムやリンなどのミネラル(骨塩) でできた無機成分のヒドロキシアパタイトの結晶が沈着したものです。
骨粗鬆症は、骨量(骨の量的指標の総称:骨塩量+骨基質量) が減少した状態で、骨量は18歳頃がピークとなります。
骨の組織では、破骨細胞が古くなつた骨を溶かし(骨吸収といいます)、骨芽細胞がほぼ同量のカルシウムを沈着させて骨形成を行っています。
健康な人では骨吸収と骨形成のバランスが保たれていますが、閉経後の女性では、骨芽細胞は正常に働いて骨形成は十分にできていますが、破骨細胞の働きのほうがより活発で骨吸収が骨形成を上回つてしまうため、骨量が減少することが多くあるようです。骨粗鬆症の発症の原因をまとめると次のようになります。

1.骨量減少における老化因子

  • 閉経(女性ホルモンの喪失)、早期閉経、婦人科手術による骨吸収の進行
  • 腸管機能の低下によるカルシウムの吸収低下

2.生活環境・習慣

  • 喫煙
  • アルコール
  • カルシウム不足
  • 運動不足
  • 過剰な運動

3.遺伝的要因

  • 女性ホルモンやビタミンD受容体など
  • 人種差(アジア系は骨量が低い)
  • 性別(女性に多い)
  • 体格差(低身長、痩せ型が発症しやすい)

骨粗鬆症の治療には、骨吸収を抑える薬(女性ホルモンなど)、骨形成を助ける薬(ビタミンK2)、骨吸収と骨形成を調節する薬(活性型ビタミンD3、カルシウム剤などを用います。

高麗紅参の作用は、骨吸収を阻止し、骨形成を促し、骨粗鬆症の予防効果が証明

高麗紅参と女性ホルモンの併用使用が骨粗鬆症に有効である、という大変興味深い実験結果が報告されています。
これは中国の実験で、骨粗鬆症を発症しやすい、卵巣を除去されたラットに卵胞ホルモンと高麗紅参に含まれるサポニン(ジンセノサイド) を投与したところ、腰椎および脛骨の骨塩の減少を阻止しました。
また骨芽細胞の培養において卵胞ホルモンとサポニンの添加は骨芽細胞の数や細胞間のCA MP濃度を増加させることがわかりました。
また、中国の大学で同様の実験を行ったところ、卵胞ホルモンと高麗紅参に含まれるサポニンを投与したラットは骨体積を増加させ、破骨細胞を阻害し、骨代謝回転率を減少させることがわかりました。
これらのことにより、高麗紅参は卵胞ホルモンとの併用で相乗的に作用し骨粗鬆症の予防に効果があることがわかったのです。
今後、骨粗鬆症に対する高麗紅参の効用については、さらなる研究が進むものと思われます。いずれにせよ、深刻な社会問題になりつつある骨粗鬆症の治療に光をさすものと期待されています。